バラナシからFatehpurへ、雄たけびあげながら

バラナシで11泊した宿をチェックアウト。11泊もすれば、それなりに宿のスタッフと絡む機会もあったわけで、とある感じの良いスタッフにチップをあげようと考えた。チップといっても、僕はどうも現金をあげるのがあまり好みじゃないので、彼が吸っていたタバコを2箱買い、それを渡そうとした。宿代の清算のとき、大きい紙幣を渡したので、お釣りがないと言う。11泊で1,320ルピー(約2,640円)だ。そして、どこかに両替しに行った。

これはよくあることだ。インドでは、500ルピーなどの大きな紙幣で支払おうとすると、ものすごい嫌がられる。拒否される場合さえある。お釣りの準備がないのだ。日本では考えられないような話。

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■休憩中の木の上から見える、脱いだ靴とバイク

戻ってきて、なぜか残りの30ルピーを渡さない。チップとしていいだろ?みたいな。これは完全にアウトである。ちゃんとお釣りを全額渡した上で、「少しチップとしてくれませんか?」ならば、ギリギリセーフであるが、お釣りの一部をはねて、チップとして握りしめてしまうのは、「お釣りの拉致」である。

こうなってしまうと、せっかく買っておいたタバコも出番はないし、お釣りも断固として全額返還を要求する。インドの宿は、最後で台無しというのが本当に多い。あほたれ。

すみやかにバイクにまたがり、バラナシの細い路地を進んだ。

市街地から幹線道路に抜けるまでに、ものすごい時間がかかった。インドの市街地はどこも交通カオス状態なので、たいした距離でなくとも、やたら時間がかかるのだ。幹線道路にたどりついた記念にチャイ屋でストップ。少し離れただけで、恐ろしいほど英語が通じなくなる。ぼろ雑巾としか言いようがないフキンでグラスを拭いている。拭かないほうが清潔じゃねえ?確実に神経質になっている。もう下痢はマジごめん。

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■雲ひとつない空と地平線まで続くみどり

そして再出発。あとはもうこのNH2を一路Agraに向けてぶっ飛ばすだけ。だけど、Agraまでは1日で着ける距離ではないので、地図と夕日と相談しながら、行けるとこまで行くべ。沈滞した日々を過ごしていたので、覇気がないのが自分でもよくわかる。そんなときは大声を出してみるのが良い。

NH2をぶっ飛ばしながら、左手を空に高く上げ、雄たけびあげる。インドの風を全身で切り裂き、自然界から精神と身体に覇気をダウンロード注入。NH2は今まで走ってきた道路のなかで一番キレイに舗装されている、走りやすいわ。さしかかった雑踏にクラクション鋭く挿入。そのまんま行かしてもらう、爆走で中央突破。疲れたらテキツーにバイク止め、はしゃぎ疲れて眠るのさ、木によじ登って目を閉じる。聴くのはダウンロードしたばかりの「FREEDOM/Dragon Ash」10曲目、「Bonita」。自由とは、まさにこのこと。

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■屋台を切り盛りするFatehpurキッズ

地図と夕日と相談した結果、Fatehpurという街で宿をとることに。何件かまわって、シングル1泊130ルピー(約260円)の宿へ。観光地と非観光地のギャップがおもしろい。バラナシからFatehpurまで進んで、走行距離264km。

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