「FRAGILE」に名前変えろ

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■Daudkandiの映画館にて

泊まっていた宿に映画館が併設されていた。宿の部屋は汚すぎて不快な上に、電気がどうもご機嫌斜めなようで、ろうそくの灯りだけが頼り。周辺には何もなく、夜にこんな部屋に一人でいたら腐っていきそう。というわけで、必然的に併設されている映画館へ。

予想以上に座席数は多い。テキトーに座る。すると、入ってくる客のほとんどが僕のまわりに座ろうとしてくる。明らかに僕のまわりだけ人口過密。映画は3時間だという。なげーな。上映前、バングラデシュの国旗が激しく風になびく映像が流れると、みんな右手で手を振り出す。隣の人が、「手を振らないと」みたいな感じで目で教えてくれ、僕も手を振る。どうやらこういう決まりらしい。国によっていろいろあるんですね。

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■チッタゴン(Chittagong)で自転車売る

自転車で移動というのはもっと楽なものかと思っていたが、死ぬほどキツいものだということがわかった。日本で旅をするときは、自転車かバイクで、って考えていたが、今回の経験で自転車は消去された。あぶねえ。ツラ過ぎて、景色を見る余裕、写真を撮る余裕、人と話す余裕なんてなかったもんな。

ダッカはアルラザックホテル(AL-RAZZAQUE)前にて。荷台にバックパックをくくりつけようと試みるも、どうにもこうにも、無理っぽい雰囲気が立ち込めてきたので、「しょうがねえ、背負うか」と。これがいけない。時間が経つに連れて、バックパックが子泣き爺になってきた。しんど過ぎる。肩、破損寸前なんですけど。

それに加え、この自転車、なかなかの問題児。まず、前タイヤが微妙にブレてる。これは買った最初から。どうも、これで仕様のようだ。ちなみにこの自転車 Made in 中国・インド・バングラデシュ。負のコラボレートである。というのも100%中国産だと、値段はもっと高くなるからだ。なんじゃそりゃ。

走り始めてすぐに、後ろタイヤのブレーキが脱落。しばらくすると、左ペダルがボディに当たり出す。サドルの中のクッションが出てくる。さらにしばらくすると、ネジがゆるんだのか、ハンドルがくねくねして運転にならない。「FOREVER」って、お前、嘘を付くな。「FRAGILE」に名前変えろ。アナログな見た目は素晴らしいのですが、機能面がまったくなっていない。しかし、不思議なことに、故障するとすぐに天使のようなおじさんがどこからともなく現れて、近くの修理してくれるとこまで連れて行ってくれた。

ここはチッタゴン。次の目的地・コックスバザール(Cox’s Bazar)まで行くバスのチケットはもう取った。自転車はもう手放さなければならない。自転車屋に持ってって、買い取ってもらおうと考えたが、そんな時間もないので、急遽、路上で売ることにする。

バスの時間がもう迫っていたので、高値で売るよりも、速やかに売ることの方が優先。だったらってことで爆安セール。すぐに人だかり。結果は30秒で落札。バングラデシュにおける外国人の集客力はこういうときにも役立つのか、ほうほう。すぐにバスに乗り込む、FOREVERよ、君を忘れない。

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■コックスバザールのビーチ。イスラムの女性は肌を露出できない、そうかサリーのまま入るのか

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■コックスバザール-ダッカ間の深夜バス、事故現場

深夜1時頃、事故る。まず強い振動。次にそれを上回る派手な跳ね。もうそこからは上下・左右ミックスの揺れ。「あ、これ普通じゃねえ」。まわりはみんな寝ていたはずだが車内は悲鳴に包まれる。「このまま横転ゴロニャーゴかも」と最悪の可能性を認め、「来るなら来やがれ」と思っていたら、そのままバスは止まった。代替のバスが来るまで、その場で2時間半待ちだった。みんな無事なようでなにより。

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ダッカからコルカタに帰る。方法は何通りかある。国際列車があるようなので、チケット売り場に行くも、次の列車は5日後、んーそんな待てないわ。ってことで一番簡単なダイレクト・バスにする。1,000TK(約1,300円)なり。前回の件の影響でバス移動は少しトラウマになってるけど、しょうがねえ。移動にリスクは付きもの。となりの席になんと、日本人女子。バングラデシュにて外国人10人目、かつ初日本人。遅れまくって17時間もかかって無事に、コルカタ到着。

はじめてサダル・ストリートを歩いたとき、外国人少ないなと感じたが、バングラデシュから帰ってきて、改めてサダル・ストリートを歩いたら、外国人多いなと感じた。

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コメント

  1. あだち より:

    こんにちは。
    自転車でバングラデシュを旅する日本人は二人目ですね。
    以前来た方はコックスまで自転車でゆき、北上してインドへ抜けてゆきました。

    自転車移動で事故に巻き込まれず何よりです。