パース、それは「世界で一番住みやすい街」

結局、ペットボトルのコーラの値段は、市中のスーパーやコンビニでも3オーストラリア・ドル(約240円)以上はした。困ったものである。物価が高い。宿は以前、タイで出会った旅人に「パースならここがオススメだよ」と聞いていたところがあったので、そこに向かう。

経費節約のため徒歩で向かうが、まるで辿り着かない。日が暮れ始めたので、仕方なくタクシーに乗ったら、10分も掛からずに着きやがる。さらに運賃が10オーストラリア・ドル(約800円)もしやがる。800円といえば、カンボジアのシェムリアップ-プノンペン間の往復分の値段である。凄い。

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■バイクで爆走中見つけた、美しいビーチ、名前はわからない

その安宿は1泊22オーストラリア・ドル(約1,760円)だった。ドミトリーでこの値段だ。今まで宿泊したドミトリーの最高値を更新だ。ところで、オーストラリアでは、バックパッカー専門用語が、今までの東南アジアと違う。南京虫のことをベッド・バグと言うし、安宿のことを「バッパー(バックパッカーズの略)」と呼んでいる。そんな単語は今まで一度も耳にしなかった。

そして、そんなバッパーに泊まっている外国人のほとんどは、ワーホリ(ワーキングホリデー)だ。食事も自炊が基本だ。もうとにかく今までとはだいぶ違うのだ。世界は広いのだ。

街を歩く。

パースは「世界で一番美しい街」や、「世界で一番住みやすい街」といわれているが、そう言われるのも頷ける。まず、天気が良い。毎日、最高級の晴れだ。クリアな日差しが街を輝かせる。日差しは強めだが、湿気がないので、肌がベタつくということがない。大きな緑溢れる公園がたくさんあり、公衆トイレも汚くない。街の外観を形作る、建物・アパートメント・住宅など、どれもハイセンス。こんなところに住んでいたら美意識のレベルが上がりそうだ。

「妊婦が多いな」とも感じた。これは僕のような旅行者じゃないとわからない点だと自負する。「世界で一番住みやすい街」を証明しているかのようだ。そして、市街地中心間の移動ならばバスも電車も無料ときた。

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■こういう緑豊かな公園が、街にはたくさんある

しかし、残念なことが一つある。僕は事実を描写する。ハエが多過ぎる。公園でゆっくり読書でもしようと、芝生に寝そべって本を読んでいても、顔にハエが寄ってたかって、ページをめくらせない。スーパーに買い物でも行こうと、外を歩いていても、ハエが顔をめがけて飛んでくる。一度など、「隙あり」と言わんばかりに、ハエが鼻にダイレクトに突入してくるものだから、その場にうずくまってしまい、片方の鼻を指で押さえて「ふん、ふん」と、それはそれは除去するのに大変だった。

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■図書館で出会ったプロテスタントの牧師・ミスターケンと。コテスロー(Cottesloe)の美しいビーチにて

初デートのときは、「公園を歩く」というシチュエーションは十二分に考えられるので、家を出る前に、網戸かなにかを切り取って、事前に鼻の両穴にいれておくべきだと思う。そのくらいハエが多い。ハエはパースにとって、珠に傷だ。

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■スーパーマーケット「coles」の営業時間

パースで、僕がもっとも興味深いと思ったのが「お店の閉まる時間」だ。例えば、スーパーマーケット。上の写真を見るとわかるように、平日は基本19時、土日にいたってはなんと17時閉店だ。ラオスの片田舎なら不思議ではない。しかし、ここは西暦2009年の先進国・オーストラリア第4の都市だ。

街角のカフェも16時で閉まった。16時は小学校高学年の帰宅時間である。基本的にこんな感じなのだ。信じられない。だったら「みんな夜は何をやっているんだろう」と思い、夜のパースを歩く。川沿いに大きなバーが立ち並ぶ、オシャレに決めたファミリーやカップルが川の方へと歩いていく。リムジンがよく走っている。ハマーH2のリムジンなんてはじめて見た。すれ違う人々からは香水のアーバンな香りがする。市街地のレストランはどこもディナーを楽しむ人たちでいっぱいだ。平日なのに、感覚としては土日みたいだ。

日本では平日に遊ぶという概念はまず無い。こちらの人は毎日夜遅くまで仕事をするという概念はない。「仕事も楽しむし、プライベートも毎日楽しむよ」って感じだ。僕は、パースの人たちの、このライフスタイルは本当に素晴らしいと感じた。目指すべきはこうであると思った。と同時に、日本の労働環境との差を考えると、とても悲しくなった。

よく考えてみよう。世界の人口はたしかに増え続けているが、それ以上にあらゆる技術が進歩している。縄文時代の人たちはこんなに毎日働いただろうか?過労死するほど働いただろうか?何かがおかしい。どこかで富が漏れている。

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■オーストラリアの銀行「bankwest」の12ヶ月定期預金の広告ポスター

12ヶ月定期預金が5,8%の金利だ。ちなみに現在、日本のメガバンク・三菱東京UFJ銀行の12ヶ月定期預金は0,07%の金利。今年の後半から、先進国の中で唯一、政策金利を上げてきているのが、オーストラリアだ。ほとんどの国が世界金融危機の影響を受けて、史上最低の政策金利で据え置いたままだが、そんな状況を横目にオーストラリアは独走モード。政策金利は預金金利に重大な影響を与える。2009年12月のオーストラリアの政策金利は3,75%。ちなみに日本は0,1%である。

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予定では、西海岸であるパースからはじめて、バイクを購入し、英会話スクールに通ったり、WWOOF(有機農場でタダで働く代わりに、タダで宿泊できる)をしたりしながら、シドニーなどの東海岸の街まで爆走。そして、東海岸ラインをゆったりと満喫し、それから北部のダーウィンという街まで、また爆走し、そこでバイクを売って、船で出国するというプラン。それを2ヶ月~3ヶ月の時間をかけて旅しようと考えていた。

しかし、予想以上に物価が高いのと、予想以上に紫外線が強い(顔がズタぼろになったし、なんと足の裏の皮までむけた)ことから、今回の旅では、特に金銭的に非現実的と判断し、「オーストラリアの旅はまたの機会に完全装備で挑もう」と思いなおし、予定変更・早期撤退することに決めた。なので、オーストラリアはパースのみで1週間ほどの滞在となったわけなのだ。

そして今、僕はバンコクにいる。バンコクでこの記事を書いている。そう。やっとバーチャル(ブログの旅の記事)がリアルの旅に追いついたのだ。わーい。

今から、朝の5時(タイ時間)発のバスに乗りバンコクの空港まで行く。そして9時20分のフライトでインドはコルカタに向けて出発だ。さぁ、また新しい旅をはじめよう。

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コメント

  1. jungil より:

    Nandagore!
    crezy masakun!! haha. How’s your trip? you went to bangra?? I really wander about visiting again sonagachi, how to rent a moterbike and how you are.
    Specially, I miss you and my travel’s everything!! TT
    I hate in koreaaaaaaeeeaeaeaaa!
    why don’t you try again writing blog to English?