ペナン島のジョージタウンで中国茶に目覚める

マレー鉄道でタイからマレーシアに移動し、無事バタワース(Butterworth)という街に到着。すぐに船に乗り込み、ペナン島のジョージタウン(George Town)という世界遺産にも登録されている街に向かった。

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■マレーシアの車のナンバー、トライショー(自転車タクシー)、イギリス植民地時代の建造物

バックが黒で文字が白抜きってのはクールなんだけど、いかんせん文字のフォントが無機質なため、なんだか製造番号みたいに見えてしまう。後に行く、シンガポールの車のナンバーも、マレーシアと同様にバックが黒で文字が白でとても似ているのだが、フォントが違うため全体の印象もまったく違ってくる。今まで見てきたナンバーの中でシンガポールのものが個人的には一番スマート。プジョーやポルシェのカイエンなどの口が大きい顔の車に、日本のナンバーを付けると、僕にはどうしても大まぬけな顔に見えてしょうがないのだが、それがシンガポールのナンバーだとばっちり決まる。

自転車タクシーも国によって呼び名が変わるようだ。トライショーというのは主にマレーシアとシンガポールで使われている模様。そして、トライショーの運転手で肌の白い運転手をマレーシア・シンガポールともに、僕はひとりも見つけることはできなかった。

イギリスの植民地だったため、街には立派な西洋建造物がたくさんある。

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■インド人経営の店で、シンプルなカレーとライス

値段は5リンギット(約135円)なり。これが予想以上に美味すぎて3回通った。ジョージタウン(ペナン島)の人種構成は中国系が約59%、マレー系が約32%、インド系が約7%となっている。なので街並みは中国色が強いのだが、モスク(イスラム教の礼拝堂)があったり、インド人街(リトル・インディア)があったり、そしてイギリス植民地時代の立派な西洋建造物もあるということで、ミックス感溢れる、興味深い街なのだ。

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■海鮮あんかけ焼きそばと菊花水

ということなので、食事に心配は要らない。相変わらず中国はメシが美味い。この海鮮あんかけ焼きそばも口に入れた瞬間に脳が「ヤバうま」と感知した。そして、メシに限らず飲み物も美味い。

マレーシアでは、食事を注文すると必ず「ドリンクは?」と聞かれた。これは僕が行ったマレーシアの、どの街のどの店でもそうであった。今まで訪れた他の国では、こんなことはあまり言われなかったので、マレーシアでは「ドリンクも頼まなければいけない」という暗黙の了解でもあるのかと思い、「それじゃあ…」ということで、メニューを見て指差したのが菊花水だった。そしたらこれがヒット。

以降は、積極的に未開拓の中国ティーを注文することにしたのだ。そしたらこれが、どれもこれも激ウマなのだ。日本でこんな味のもの飲んだことないぞ、と。僕にとってはとても新しいことだった。「なぜ日本にないんだ?」「日本でもヒットしそうじゃねえ?」と思ったので軽く考えてみる。

「スターバックス・コーヒー」を良いお手本に見立てて考えてみる。

スターバックスは1971年にワシントン州のシアトルで誕生し、当時アメリカで流行っていたイタリア式コーヒー(エスプレッソ)を主体とした、飲み歩きが可能なテイクアウトと店頭販売というスタイル。それが後に「シアトル系コーヒー」と呼ばれることになる。つまり、イタリアのコーヒーをアメリカ人的解釈で再表現したというわけだ。

これをそのままなぞって、中国ティーを日本人的解釈で再表現してみてはどうだろうか。日本で「中国茶」というと、とても敷居が高いように感じる。貴婦人とかお金持ちの趣味のようなイメージがあり、茶器にこだわり、たっぷりと時間をかけ、優雅に楽しむ、みたいな。

それを、だ。ガラっとスタイルを変えて、ポップに、ファッショナブルに、テイクアウト可能で、女子高生、女子大生、OL、草食系男子あたりにターゲットを絞って、安価な価格設定で…。もうこの時点でいわゆる「中国茶」ではなくなっている。それが新しいのである。

僕は、この世界放浪の旅の最後の訪問国を「台湾」にしようと少し前から考えていた。だから最後に台湾で中国茶の勉強・修行なんてのもいいかも。

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■ジョージタウンのとある街並み

世界遺産だからと言って、人々の生活より街の外観を優先するのはどうかと思うが、それにしても路上駐車が多過ぎると感じた。どこの通りも「空き」がない。これらが無ければ「もっといいのに」と思った。こういう点は現地の人が気付かない、旅行者でないとわからない点だと思う。

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ジョージタウンの後は、マレーシアの首都であるクアラルンプール(KLと呼ばれている)にバスで向かった。

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■ツインタワーとしては世界一の高さ(452m)を誇る、ペトロナス・ツインタワー @ KL

ツインタワーの片方の塔は日本の間組(ハザマ)、もう片方は韓国のサムスングループが建設を担当したそうだ。間近で見ると、「これホントに人間が作ったの?」と思うほど、圧倒的だ。

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