たしか吉野家の半熟玉子が60円だ

シェムリアップの街を離れ、ボーコー国立公園(Bokor National Park)に向かうことにした。その山頂には、フランス植民地時代に避暑地が作られ、その時の建造物が今は廃墟として残っているという。実際に訪れてみて、その歴史や雰囲気を感じてみたいと思った。あとは、現在そのエリアに大型ホテルリゾートを建設中とのことで、その関係で、それら廃墟が取り壊されるかもしれない(=今しか見ることができない)ということも「行ってみたい」という気持ちに拍車をかけた。

morning-phnompenh
■プノンペンの朝、アジアの朝はどこも早い

調べてみると、ボーコー国立公園に行くにはカンポット(Kampot)かケップ(Kep)という街から行くのがベターなようだ。「よりマイナーな街」という理由で、ケップを選んだ。シェムリアップからケップへの直行バスは見当たらなかったので、ひとまず首都・プノンペンへと進んだ。

—。

プノンペンの街でテキトーに入ったコンビニ的商店で、アサヒスーパードライを発見、久しぶりだ。アサヒスーパードライは日本のビールで僕が一番好きな銘柄である。値段を見ると「0,65」と書いてある(カンボジアでは米ドルが、自国通貨リエルと同じくらいのパワーバランスを持つ)。一瞬「?」と思ったが65セント(約60円)ということだ。アサヒスーパードライ(350ml缶)が60円で買えるのだ、信じられない。

riverside-phnompenh
■空の青が気持ちいいプノンペンのリバーサイド(トンレサップ川)

そういえば、下関(山口県)から釜山(韓国)へ行くとき(http://masanoria.jp/blog/287)に乗った船の中では、同じくアサヒスーパードライ(500ml缶)が250円で売られている自販機があって、それを見て軽く感動(だいたい、こういうシチュエーションでは500円くらいはするでしょう)していたが、やはり世界は広い。60円はブっ飛んでる。日本で60円で何が買えるかと考えると、たしか吉野家の半熟玉子が60円だ。

こういうふうに、海外でお金を払うとき、無意識のうちに脳が計算を行う。日本で生活していたときに蓄えられた金銭感覚のデータベースにアクセスし、自動計算がはじまるわけだ。そして、計算が終わると「高いのか・安いのか」という答えが出る。僕も毎回行っているこの考え方(計算方法)っていうのは、もしかしたら「時代遅れなんじゃないか」って、そんなことをふと思った。

nostalgie-phnompenh
■月が映える夕暮れのプノンペン。ノスタルジー。この風景、なんだろう、好き

なぜなら、この答えというのは、実は「正解」ではない。あくまで「日本をベースに考えた場合」という条件付きだからだ。だから、世界各地のたくさんのデータベースを入手して、そしてそれらを駆使して出された答え、というのはより正解に近い答えを出すことができるのだろう。それが「イマドキ」の考え方に違いない。

おっと、話が小難しくなったぞ、いかんいかん。

■シクロに乗りながら眺めるプノンペン(カンボジア)の街並み

masanoria_336