チャーン島からシェムリアップへバスで移動

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■世界各国の観光客が見つめる朝焼けのアンコールワット

チャーン島からカンボジアのシェムリアップという街まで行くバスを手配した。通常、僕は旅行代理店のツアーバスなどは利用しない。現地の人が使うようなローカルバスや公共交通機関を、自分で手配して、目的地まで行くことが多い。というのも、そうした方が安上がりだし、なにより旅をしてる感がより出る。

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■朝4時半に起き、宿を出たのが5時。入口付近より6時過ぎに撮影

しかし、ここは島。すべて自分で手配するとなると、ソンテオ(乗り合いタクシー)、船、バス…。しかも国境越えもある。なかなか大変そうだ。こんな時は明らかにツアーバスを利用した方が便利。チケットさえ買ってしまえば、最初から最後までなにも心配せず、座っていればいいだけだ。「自分で手配・ローカル」にこだわり過ぎるのも良くない。時にはツアーバスを利用した方が安上がりの場合さえある。そして、ツアーバスに乗っている人というのは、だいたい短期旅行者かバックパッカーなどの旅人なので、実はこちらの方が出会いが多かったりもする。ここらへんは柔軟にいきたい。

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■アンコールトム内のバイヨン寺院にて記念写真

朝、時間どおりにピックアップ(お迎え)の車が、僕の泊まっているバンガローまでやってきた。1BOXバンだ。まわりは全員欧米人、予想通り。島の船着き場まで行き、車ごと乗船。そして、対岸に着き、そこから国境までひたすら走る。

途中、昼食と休憩を兼ねてレストランに入る。隣はどうも、ツアー会社の事務所のようだ。ビザを持ってない人はここで申請ができる模様。1,200バーツ(約3,600円)払っている。そして、ものの15分とか20分でパスポートは返却。カンボジアビザはしっかりと張られている。ビザというのは、そんなにすぐに出来るものなのか、ほうほう。

ちなみに僕はビザはすでに持っていた。ラオス・ヴィエンチャンにいる時に、カンボジア大使館に直接行き、そこで取っておいたのである。費用は20米ドル(約1,800円)だった。日本円(JPY)で考えるならば半額だ。

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■夕日が沈むその瞬間を待つ、世界各国の観光客 @ プノンバケン

そしてここで軽めのトラブルが発生した。カンボジアに入ったあとは、この1BOXバンではなくローカルバスに乗り換えてもらう、という説明がツアー会社の人よりされる。それに対して、僕と一緒だった欧米人の3人が「そんなの聞いていない!」「最後まで1BOXバンで行くと聞いている」と反論する。

ここから「ツアー会社の2人(タイ人) vs 欧米人の3人」のバトルが始まった。

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■カンボジアブランドのビール「Angkor Beer」でランチ

結構長く続いた。少なくとも30分は経っただろう。なぜか、みんなケータイを持っていて、それぞれがあちこちに電話している、そしてそれを相手に渡したり・渡されたりして、見えない誰かを巻き込みながら議論は平行線のままだ。

見ているとどうやら、バトル・フィールドでの武器の使用は英語のみがルールのようだ。僕も鋭く磨いたこの日本語を担いで、参戦しようとしたのだが、どうもダメみたいだった。

その間の僕はと言えば、完全に傍観係だった。僕もおそらくそのバトルの出場者だったはずだが…。武器(英語)を持っていないと「バトルに出場できない」ということが痛いほどよくわかった。

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カンボジアへ無事入国。国が変わるとやはりいろいろ変わる。日本語を話せる人がかなり多いという印象を受けた。僕らは結局ローカルバスに乗り込んだのだった。

どこまでも続くかのような一本線の道路。そして両サイドは一面たんぼ、そんな風景をバスはひたすら爆走した。途中、道端に人だかりができていて、よく見るとなんと、たんぼに大型トラックが刺さっている。僕の隣に座っていたイギリス人は、おそるおそる立ち上がり、震える声で「Oh, My God」と漏らしていた。

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■シェムリアップ(カンボジア)最大の市場・プサールーマーケットを散策

シェムリアップを堪能したあと、次はどこの街に行こうかと考えていた。宿の本棚にあった雑誌をたまたま見ていたところ「ボーコー国立公園(Bokor National Park)」というのが紹介されていた。なんでも、山頂にはフランス植民地時代(1863年~1953年)に避暑地が作られたそうで、その当時の建物が今も廃墟として残っているとのこと。しかし、現在そのエリアに大型ホテルリゾートを建設中らしく、その関係で30ヶ月間は入山禁止。そして、その廃墟も取り壊されるかもしれないと書いてある。

ほうほう、なんだかおもしろそうだ。

表向きは、30ヶ月間は入山禁止だが、周辺の街の旅行代理店では山頂までのツアーをアレンジしているところもあるようだ、とも書いてある。「あるようだ」とは、なんとも心もとないが、とにかくその周辺の街まで行ってみることにした。

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