成都のスタバで感じる世界のシステム

成都は「チェンドゥー(Chengdu)」と発音する。「せいと」と発音したところで誰にも何も伝わらない。四川省の省都である。腹ごしらえに、地元の人でにぎわっていそうな飲食店を見つけ入る。

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■飲食店でオーダーするときも、日本人は漢字を知っているから、なんとかなるだろうというのは甘い。いざ料理が運ばれてくると、二品とも麺類がきてしまった。ちなみに奥の料理のタイトルがたしか「紅油涼麺」で、くそ激辛。「調味料を入れ間違えたのではないか」と思うほど辛い。ラー油のような調味料に麺がつかってしまっている。速攻ギブだ。四川料理は激辛で有名。後で聞いたのだが、料理名に「紅」「爆」「辛」などが付くものは激辛らしい。

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■成都のスターバックスでアイスカフェモカを頼む
値段は26元(約360円)。中国の物価を考えると、とんでもなく高い。同じ成都の街で、チャーハンの相場がだいたい5元。つまりスタバはチャーハンの5倍もの値段になる。日本で考えた場合、普通のチャーハンはだいたい600円くらいだろう。その5倍というと、3000円になる。そう考えると、中国でスタバに行けるのは、金持ちだけだろう。庶民が通うにはかなりキツい値段設定だ。見回して、客層をチェックするが、それも頷ける。そして、ノートPC(そういえば、外国だとノートPCという名称を聞かない。ラップトップだ)持参でネットをやってる人がかなり多い。3割ぐらいだろうか。無線LANが飛んでいる。店の至るところに、コンセントが配置されている。ネットユーザー歓迎ということだろう。日本で考えれば、僕なんていうのは貯金もなく、定職にも就かず、世界をふらふらとしている流浪人である。経済力で言えば、確実に日本の最下層であろう。しかし日本でそのようなポジションであろうと、例えば中国に来ると、金持ち層が集うスタバに余裕で通うことが出来る。一気に上層へと浮上するのだ。世界というのは、一筋縄ではいかないシステムで回っているのだなあ、と思うのであった。

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■成都で宿泊していたゲストハウス「Sim’s Cozy Garden Hostel(成都老沈青年旅舎)」にて
つぼちゃんと。僕が利用したのは1泊40元(約560円)のドミトリー。ここのゲストハウスは施設がものすごい充実していた。バー、レストランをはじめ、ビリヤード、ダーツ、DVDをスクリーンで見る部屋まで完備。そしてWiFi対応。部屋数も多く、まるで小さな学校のようだった。

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■僕はタバコを吸わないが、コミニュケーション・ツールとして活用していくことを思い付いた。タバコというのは総合的に判断してマイナスの作用をもたらす、と僕は考えているが、良い面もあって、それは「話のきっかけ」になる点だ。知らない者同士でも、喫煙所ではスムーズに会話に入っていける。そして、このタバコは23元(約320円)。中国の相場を考えるとかなり高いがデザインが気に入った。日本のタバコのデザインはデジタルチックでまったく「日本らしさ」は感じられないが、中国のタバコはデザインに「中国らしさ」が出ていて、そのオリジナリティがかっこいい。銘柄の数もかなり多く、パッケージ・デザインがキンキラキンのものが多い。後に行く、河口で会った中国人に一本あげたら、味で判断したのだろうか「これはダミーだ」と言われた。

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■成都駅のチケット売り場
日本では信じられない光景、鬼混み。上の電光掲示板で自分の欲しいチケットを探し、メモり、筆談で購入した。僕の経験から言うと、英語はほぼ通じない。欧米人バックパッカーはどうするんだろう?

■成都(中国)のとある交差点

成都ではよくバスを利用した。だいたい運賃は1元(約14円)か2元(約28円)で、どこで降りても一律料金である。本当に安い。2元のバスは1元のと比べると、幾分キレイめ。1元のバスは自動車という「機械システム」で走っているというよりは、この膨大で絶え間ない利用客を運ばなければならないという使命感・責任感からくる「根性」で走っているように見えた。そして特徴的だったのが、高齢者に席を譲る風景だった。スムーズかつスマートで乗客全体に「席を譲るのは当たり前」という空気が完全に完成していた。日本にはこの空気感は感じられない。高齢者に気付いても、どこか他力本願で、声を掛けるのに躊躇してしまう部分がある。僕がそうだ。頭ではわかっていても、体がなかなか動かない。

ノービザで入っていた関係で、そろそろ中国を出なければならない。
次はベトナムである。成都からベトナムのハノイまで、陸路でノンストップで進むことにした。

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コメント

  1. やまひろ より:

    中華ってほんとすごいねーー!!
    交通が法律の(はるか)上を走るってのは、
    日本では考えられないね。

    日本では道の上、法の下って感じだもんね。

    中華に留学した友人のおもしろい言葉があって、
    「日本で道路を横断するのに必要なものは、青信号。
    中国で道路を横断するのに必要なものは、勇気。」

    と言っていました。
    なるほど、イメージはしていたけど、動画で見ると圧倒的だね。
    ステキなものを見させていただきました。
    ありがとう!

  2. masanoria より:

    > やまひろ

    その動画を撮ったときは、まだわからなかったけど、
    後に行く、東南アジア、南アジアも交通はヒドかったね。

    そう考えると、日本の交通は素晴らしいね。シンガポールも素晴らしかったよ。