2011年3月11日

旅を終えて、旅から帰ってきて、すぐにとんでもないことになった。2011年3月11日。

僕のいる神奈川県伊勢原市は震度5弱の揺れだったのだが、その揺れは、今まで経験した地震のどれよりも遥かに大きなものだった。ちょうど、家の洗面所で歯磨きをしているときで、どうせすぐ治まるだろうと思っていたら、逆にクレッシェンドしてきたので、慌ててすぐ家の外に出た。口いっぱいの歯磨きの泡は一瞬迷ったが、そのまま走りながら飲み込んだ。

地面の上に立っていると、地面の下の方がぐにゅぐにゅしているのが足伝いにわかり、これほどまでに揺れるのかと、驚愕した。最初の揺れが治まったあとも、何度も大きな余震が続き、そのたびに家の外に出ると、近所の人たちも出て来ており、「またですね」と話した。

Twitterやブログ、Yahoo!やニュースサイト、ユーストリームのNHKなどをとにかくずっと見ていた。次第に状況がわかってきて、これは本当にとんでもないことになったとわかった。と同時に、この大事変で、時代が明らかに変わったと直感した。

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Twitterのタイムラインは、ほとんどのマスメディアの情報が誰かしらのつぶやきによって載り、不特定大多数が発する小さな情報は、次第にひとつの大きなカタマリとなり、「今、僕らができることをしよう」というものにまとまっていった(ように思う)。それは節電、募金、有益な情報の拡散、危機意識の共有などだ。

僕は、旅ばかりしていた為に、全財産は今や風前の灯火、15万ほどもないのだが、Yahoo!基金を通して、とりあえず1万円を募金した。僕のような一般人(大金の持ち合わせがない、社会的影響力がない)ができる最大のことは、今の段階だと募金であるように思われる。

一人ひとりはどうしようもないほど小さな力しかないけど、チリも積もれば山となる。助け合いの精神が高度に発達した日本人の今は絶好の見せ場。困っている人を助けるのは、人間社会の基本的な掟。長いこと旅人として、たくさんの人たちから数えきれないほどの親切や厚意を頂いてきた。だから、よーくわかっている。シチュエーションは違えども、今度は僕の番、受けた恩を巡らす。

一回の募金だけで終わるつもりはないし、本当に末長く見守っていきたい。とにかく多くの人が、何かの行動を実際に起こすことが、非常に大切なことだと強く今思う。

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大きな変化というのは、やっぱり突然来るものなんだね。徐々に徐々にではないんだね。社会が、経済が変わる気がする。資本主義経済とは、利益追求社会のことなんだけど、目指すべきベクトルはもうそっちじゃない。GDPの追求が人間の幸福に直結する唯一最大の疑う余地のないものとして考えられている節があるけど、その先にたいした幸せはない。

星の王子様じゃないけど、本当に大切なものは目には見えないんだ。目に見える数字で損得判断をする社会から、目には見えない「思いやる心」と「助け合いの精神」で物事を判断する社会へ。実際に今回、本当に多くの人や会社が損得抜きで、思いやる心と助け合いの精神を持って立ち上がっている。素晴らしいことだ!

裕福な国に生まれた者として、これをきっかけに、各々が各々の生活のなかで考えて、新しい価値観、新しいライフスタイル、新しい教育を実践していくときだと思う。そして、世界に先駆けて、日本が、日本人が目指すべき新しい方向を指し示して行くべきだと思う。

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コメント

  1. やまひろ より:

    資本主義が利益追求主義というのは、若干、語弊がある気がするんだ。
    資本主義は単なる仕組みの名前でしかなくて、利益を追求するのはあくまでその仕組みの特性ではなく、人間の特性だと思う。

    だから、思いやりや助け合いはあくまで本質的に私たち人間の心の問題であって、それをお金や資本主義が妨げているように感じるのは、幻想なんじゃないかな。

    人を刺すのはナイフじゃなくて人の手だ。
    だから私たちは仕組みじゃなくて人と、自分と向き合わないといけない。
    そしてたぶん、あっしーが言うように、今それを意識してる人が、どんどん増えていると思う。

  2. 堀籠 より:

    私もTwitterで地元のNPOなどをフォローしていましたが、あっという間に対策が練られ、人の募集と同時に志願者が集まり、行動に移っていました。芦原さんの言うように、今回の事件で多くの人が「世の中の役に立ちたい」と思っていることが証明されましたね。

    この先に何があるのか、ともに見届けていきましょう!