なるしまフレンドの鳴嶋さんと高知で晩御飯

高知駅の前で、とある方に話しかけられた。

僕は、今からうどん屋に行こうと思い、「あ、音楽でも聴こう」と思ってたまたま立ち止まっているときだった。白い大きな袋を持っていて、すぐにそれは輪行袋だとわかった。同じサイクリストというコトで、僕のこの一目で旅人とわかってしまう自転車を見て、話しかけてくれたんだなーって思った。

一通り、「日本一周してるんですよ~」みたいな話をして、その流れでお互い食事がまだだったので、晩御飯に行こうという話になった。高知駅前というのは基本的にお店はなく、しばらく直進した右のところにアーケードの商店街があって、そこにはいろいろなお店が軒を連ねていて、人通りも多いのだ。いわゆる繁華街だ。

そこまでぼちぼち二人で歩きながら話した。どういう流れかは忘れてしまったが、「僕、東京の八王子に前住んでたんですよー」、「八王子のどこ?」、「○○○って所だったんですけど」、「おれ、×××だよ」と、聞いたことあるような町名。詳しく聞くと、ご近所だったことが判明した。

おぉ!一気に親近感が沸いた。

にしても不思議だなぁ。こんな高知の駅前で、たまたま話しかけられた人とすごい近所だったなんて。僕は大学生の後半の2年と、卒業後のニート・フリーター時代の2年の計4年間、八王子で一人暮らしをしていたから八王子はよくわかる。八王子駅南口に41階建のビルが完成した話、富士森公園の話、広園寺(こうおんじ)というお寺の話…

すべてわかる。八王子の話で盛り上がった。海鮮系のお店に入り、名刺交換をすると、「代表取締役会長」の文字。なるしまフレンドという自転車ショップの会長の鳴嶋さんという方だった。僕は自転車は好きなんだけど、今のところ全く詳しくはなくて、存じ上げなかったのだが、青山キラー通りにもショップがあると聞いて、だいたいどのくらい有名か、どのくらいスゴイのかというのは想像がついた。

テーブルには、土佐のかつおや四万十の川エビという高知の名産で、せっかくはるばる来たのに、およそ食べる機会はないと踏んでいたものが勢揃いしていたが、話をすることに夢中だった。

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■食べる機会はないと諦めていた高知の海の幸が並ぶ

鳴嶋さんは、27歳のときに会社を作られたそうだ。白黒写真の店。しばらくして、「これからはカラー写真の時代が来る」と判断し、転業を決意。本と自転車が好きだったので、本屋にするか自転車屋にするか考えて、「動きがある方がいい」ということで、39歳のときに自転車屋を開いたとのことだ。

普通の自転車屋じゃなく、ロードレーサーの自転車屋。「今でこそ、ロードレーサーはポピュラーなものになってきましたけど、当時はどうだったんですか?」と僕が聞くと、当時はまだ、「ロードレーサー=競輪」という認識でまったく一般的ではなかったらしい。

なので、普通の自転車のパンク修理なんかを持ってこられても直し方(当時のロードレーサーのタイヤは普通の自転車のタイヤと仕組みが違ったようだ)がわからず、自転車屋という体裁上、断わるワケにもいかず、一旦引き受けて本を見ながら直したという。

鳴嶋さんは今年で75歳というが、75歳と言ったら、僕のおじいちゃん、おばあちゃん世代である。ちなみに、この1週間前には広島の方を走っていたらしい。宮ヶ瀬ダムには毎週走りに行っていて、ときには秦野のヤビツ峠から登り、宮ヶ瀬ダムへと抜けるルートも走るらしい。

「人間とはすごいもので、継続は本当に力になる」と仰っていた。自転車でヤビツ峠は本当にキツい。僕はバイクや車で何度も行ったことがあるので、よくわかる。75歳の人が自転車でヤビツ峠?信じられない。年齢的にはおじいさんという年齢ではあるが、おじいさんと話をしているという感覚はまったくなかった。圧倒された。輝いていた。

「旅でいちばんおもしろいのは出会い、今日は収穫」と言ってもらえて嬉しかった。「出会いというのは、見えない糸で繋がっているよう」とは鳴嶋さん。「それは僕も旅をしていて本当に感じますね」と返す。

鳴嶋さんは電車のなかにリュックを置き忘れてきてしまったことに気付き、ホテルに向かっていたが、駅に逆戻りしているときに僕を見かけたらしい。僕は、最初にも言ったが、うどん屋に向かっているところ、音楽を聴こうと思ってたまたま立ち止まっていたときだった。そして、八王子という共通点。なんか、出会いって偶然とは思えないよね、本当。

店を出て、「これ」と五千円札を差し出す鳴嶋さん。さすがに晩御飯もごちそうになっていたので、「お気持ちだけで本当にありがたいです」と断ったのだが、「旅のカンパだから」といただいてしまった。

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■クラブチームもあるそうで、そのユニフォームのデザインのストラップもいただきました

後日、お礼のメールを送ると返信が来て、「明日からは13人で九州を走りに行って、帰ってきて1日仕事をしたら、次は島根に出かける」という内容だった。なんという行動力!凄すぎる。。マジかっけぇぇ!メールの最後にはこうあった…

75歳の爺さんのやることじゃないと思うが動けるうちに思い切り動くつもりだ。

頑張ろうな。人生は一度だけだからな。

ヒデ爺

カッコ良すぎる。こんな人もいるのかと感動した。出会いに本当に感謝です。
※記念写真もツーショットで撮ったのですが、いかんせん、ブレブレなんで載せませんっす。

前回からの出費は…
カップ麺(363円)、からあげ串(100円)、納豆(176円)、白米2kg(850円)、みそ汁(98円)、石けん(198円)、食パン(78円)、抹茶ミルク(126円)、吉野家(280円)、マック(740円)、すき家(500円)、銭湯(360円)、コインランドリー(600円)、丸亀製麺(380円)、お菓子(330円)、牧野植物園入園料(700円)。

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コメント

  1. とうきょうとしゅっしん。 より:

    土曜日に松山で、今朝今治でお見かけしました!
    私も時々ライドするので、ついつい目が行ってしまいました。
    これからしまなみ海道で本州へ戻られるのでしょうか?
    お気をつけて、良い旅を続けてください!!!

  2. masanoria より:

    > とうきょうとしゅっしん。さん

    昨日、しまなみ海道を渡り、久しぶりに本州(広島)に戻って来ました。
    応援コメントありがとうございます!2回もですか!?じゃあ、もう1回会うかもですね。