轟九十九滝に行って、宍喰温泉で寝る

58日目!
徳島県美波町→徳島県海部郡海陽町

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■朝、日和佐の道の駅の足湯に浸かりながら眺める、日和佐城

朝。今日は5時にアラームを配備し、後発に4発の追撃弾をセットしていたのだが、起きたのは6時半だった。怠け者だ。寒い。くそテンション落ちる。テントの表面や自転車がびしょびしょ。まるで雨に降られたほど。えーと、これは霜って言うんだっけ?結露って言うんだっけ?ダルすぎるゼ。

昨日買ったバナナの残りとドンタコスの残りで朝食。小ぶりの5本で70円だったのだが、これがクソまずい。日本でそこらへんで売ってる安物のバナナは基本的にまずい。終わってる。バナナでいちばんうまいのはやっぱり、ケーララで食べた赤いバナナだ。世界には赤いバナナがあるのだ。

ケーララ(Kerala)っていうのは、インドのひとつの州の名前なんだけど、インドの南西にある…南米大陸でいうチリみたいな部分にあると想像してもらえれば、だいたい間違っていない。赤とピンクの間の色具合だろうか、ぱんぱんに身が詰まっており、皮は本当に薄い。たしか、普通のバナナの二倍の値段がしたと記憶している。

現地の人も、パワー出るぞ!って言ってたけど、栄養もあって、おいしくてと素晴らしいバナナだった。まずいバナナを食べると毎回思い出して、比べてしまう。

そいで、実は昨日から歯が痛み始めたのだが、やっぱり今日も痛い。寝たら治ってるっていうミラクルを期待していたが、やはり、世の中はそんなに甘くはなかった。タイのバンコクで空心菜の炒め物を食べているときに、左下中央に位置していた銀歯がとれてしまって、そのままずっと空洞のまま放置してきたんだけど、そこが昨日からいよいよ痛み始めたのだ。神経系の痛みだ。

いくら右方面で噛んでいても、粉々になったドンタコスの欠片がどうしてもその空洞に侵入してきてしまい、ゾッとするほど痛い。歯医者か…我慢か…ミラクルが起きるのを待つか…

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■ウミガメが産卵に来るという大浜海岸、さすがにキレイ

そんな鬱な感じで日和佐の道の駅を出発。日和佐というのは、徳島県美波町に属しているのだけれども、美波町というのは、美しい波と書いて「みなみ」と読むのだ。視覚的(漢字)にも聴覚的(音)にも大変良い!そしてこの町、ウミガメとNHK連続テレビ小説の「ウェルかめ」の舞台地になったということを推している。

せっかくなので近くにある、ウミガメが産卵に来るという大浜海岸にまずぶらりと立ち寄ることにした。

そのあとは、55号線を使い南に進んだ。ほどなくして、1台の車が停車しており話し掛けられる。みみさんとめぐみさん。「5万円で日本一周」の看板を見てくれたようだ。ひと通りお話し、お二人から千円づつのカンパも頂いた。

徳島から来られていて、これから轟九十九滝(とどろきくじゅうくたき)に向かわれるとのこと。この55号線をずーっと進むと、標識にも出てくるようで、そこにあるコンビニで待ち合わせというか、もしまた会ったら、一緒に行こうという話になった。かなりのパワースポットで、四国一の滝らしい。おぉ!

果たして、そこまでどのくらいの距離かはわからなかったが、とにかく全速力で走ることにした。向こうは車だ。すぐ着くに違いない。幸い、下り坂が多かった。ギアを最大に重くしてブッ飛ばす。山と海しか見えないような土地だったので信号はほぼ無い。でも、たぶん20km近くの距離はあったと思う。

どのくらいの時間が掛かったかは計っていなかったので、わからなかったが、「まぁ、もういないだろう」と思ってコンビニに着くと、いた!ちょうど昼食を済まされたというところで、もういないと思っていただけに嬉しかった。自転車をコンビニに置かしてもらい、車でGO!その滝まではここから30kmも山の中を進んだ場所にあるらしい。

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■轟九十九滝の本滝、日本の滝百選のひとつです

すでに結構、山ってるので、さらに30kmも進んだらどうなるんだ?と思う。久しぶりの車、楽しい。ってか速ぇぇぇ!久しく、風呂にも入っていなかったし、服も洗っていなかったので、車内の空間にフレイバーが漂わないか少し心配になる。やはり、お金がない旅人と言えど、常に清潔に保っていないとダメですね。反省する。

みみさんが買ってくれていたお寿司を頂きながら、3人でおしゃべりドライブ。米粒が神経を刺激してまた痛い。ゾッ!あっという間に着いた。

滝がある場所までは歩いて行く。おぉ、想像以上のド迫力。台湾の太魯閣みたいだ。滝はかなりの高さがあるので、水しぶきで虹が何ヶ所にもできている。靴を脱いで裾をまくり滝に近付いてみる。めちゃ冷てぇ。結構深いのであまり近付けなかったが。したたり落ちてくる水を手で受けて飲む。

ここは轟九十九滝の本滝で上の方にいくつも滝があって、それらを総称して轟九十九滝と呼ぶそうだ。少しだけ山道を歩き、いくつかの滝も見に行った。こんな場所は自転車ではさすがに来れないし、それに思っていた以上に素晴らしい場所だったので、本当にお二人に感謝だ。

僕が日本一周の旅をしているということで、みみさんから、道中ピンとくる神社を見かけたら参拝することとアドバイスを頂いた。参拝の際には、まず、住所・年齢・干支を申してから祈ること、と。そうしないと、神様はどこの誰が参拝に来たのかわからないそうだ。申せば、神様の台帳に書き込んでくれる。そして、神社どうしで話をしておいてくれるらしい。覚えておこう。

旅をしていてわかるが、日本には神社やお寺が凄まじい数ある。郵便局やコンビニの数より多いのではないだろうか。日本人は無宗教ということに一般的にはなっていて、僕もその他大勢の日本人と同様に無宗教なのであるが、実際、神道(しんとう)だ。神社にお参りすることは生活に根付いている。外国人から見たら、それ宗教じゃないの?と言われるだろう。

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■みみさんとめぐみさんと

めぐみさんからは、たまゆら(精霊)の話を聞いた。屋久島で撮ったという写真も見せてもらった。もののけ姫の木霊のような(体部分はないが)かわいい白の玉がたくさん写っている(目もちゃんとある!)。人が喜んでいる場所にたまゆらというのは来るそうだ。だから結婚式とかではよく集まるらしい。

逆に、愚痴や悪口の類を言うと、パーッといなくなってしまう。1998年頃から実際に見え始めるようになってきたそうだ。今はそういう時代になってきているとのこと。実際、宮崎駿監督がもののけ姫を制作する際に、スタッフを連れて屋久島に訪れているらしい。こういうイメージでと実際に見に。ほうほう、屋久島か…行ってみようか。

3時間ほどのトリップだったが、とても濃い時間が過ごせた。連絡先を交換し、お礼を言い、みみさんとめぐみさんと別れた。

さっきのコンビニから55号線を再スタート。しばらく走ると、歯医者が。ピンときたのでとりあえず寄ってみようと思い、通り過ぎていたが戻る。とりあえず、空洞を応急処置で埋めて欲しい旨を伝えると、早速手術。歯医者とかまじ久しぶりなんですけど。手術はサクッと終わり、軽く談話。歯医者さんの粋な計らいでだいぶ安くしていただき、費用は2,000円で済んだ。ラッキー!

その後は、夕日がキレイな海でひとり、釣りをしているおっちゃんがいたので、話し掛けに浜まで行く。アオリイカを釣っているようだ。生きたアジをエサにしている。そういえば朝の大浜海岸でも、みなさんアオリイカを釣っていた。

月夜がいちばん釣れるらしい。しかし、満月ではダメだそうだ。新月から満月に向かう月の満ち欠けのなか、三日月の頃がいちばん釣れるらしい。月の光を物珍しく思い海面に上がってくるそうだ。満月に近付くにつれて月の光は珍しいものではなくなっていくので、三日月あたりの頃がいちばんだそうだ。ほうほう。

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■徳島市から来られていたアオリイカ釣りのおっちゃんと夕暮れ、小一時間話す

日が沈む直前、宍喰(ししくい)温泉という名の道の駅に着いた。今日はもうここまで。隣のホテルに温泉があるようで600円と。さすがに久しぶりに入っておこうと思い行ってみると、キャンペーン中とかで半額の300円になってる!ツイてる!キレイさっぱりになって、道の駅でテントを張って寝た。

本日使ったお金は…
コーヒー2本(200円)、歯医者(2,000円)、カップヌードル(168円)、宍喰温泉(300円)。

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