自転車で台湾一周スタート

2010年5月15日、台湾一周の旅がスタートした。

出発当日の朝、最後の情報収集と荷作りをしていると、宿の共用スペースにて、はじめて見かける人あり。他の人との会話から、どうやら彼も自転車で台湾を一周しているようだ。ということで、すかさず話しかけ、先輩にいろいろお伺いした。

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■LOUIS GARNEAUの「RSR 4」というモデル、車体価格は15,750元(約47,250円)だった

宿探しに心配はいらないこと、太魯閣には必ず行くべきこと、反時計まわりでの一周がおすすめなこと…
などなど。短い時間だったが、やはり先輩の生の声はリアル感が違う。

なぜ、反時計まわりでの一周のほうがおすすめなのかと聞くと、先輩いわく、「海岸線を走るときに、すぐ右手に海を眺めながら走ることができるから」ということだ。台湾の道路は右側通行であり、そして、台湾は島国。ほうほう、なるほど、たしかに。こういうことは、実際に走った経験がある人でないと気付かない。

出発直前に先輩に会う。これは単なる偶然だろうか?いや、間違いなく必然だと僕は思った。

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■こういう、ビルディングと調和っていうんですか、多いですねぇ、日本にはない感じですよねぇ

本日は7時には起きていたのに、なんだかんだ準備とか、ごちゃごちゃそういうことをやっていたら、スタートは結局、13時すぎになってしまった、遅い…でもまぁ、急ぐ必要は特にない。時間に追われる旅は嫌いだ。インドのときのバイク旅の初日(Kolkataを離れ、Haldia、そしてDighaへ)と同じように、地図とコンパスを頼りにテキツーに走り出すことにした。

はじめての台湾。はじめての自転車旅。

1日にどのくらい進めるのか、どのくらい疲れるのか、どのくらいスムーズに行くのか、まったくわからない。やったことないのだもの、当然だ。まったくわからないのに、目的地なんか決めても意味がない。とりあえず、「東方面」という方角だけ決めて走りはじめた。

ちなみに、僕は時計まわりで一周することを選んだ。別に理由はない。なんとなく、そっちのほうがしっくりきたのだ。先輩のアドバイスはごもっともであったが、ここは自分の直感に素直に従うことにした。

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■本日の夕飯!「自助餐」という好きな惣菜を好きな分だけ自分でチョイスする庶民の食堂にて

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最終的に、七堵(Qidu)という街まで進んだ。その百福公園という名の公園にて、テントを張り、寝ることにした。そう。この旅ではテントで寝泊まりするつもりなのだ。

台湾の物価は安くはないので、毎日ホテルはキツい。野宿するのは人生初。やってみたかったことのひとつ。ちょうどいい。サバイバルな感じが玄人の旅人っぽくていい。テントを組み立てることも、はじめてのことだったので、てこずった。いまいちやり方がわからず、30分以上かかってしまった。

そばを通る人の声や足音、犬が体をブルルッとうならす音、風が吹くたびにゆれるテント…
僕は室内のつもりでいるが、ここはただの外なのだ。変な感覚だ。意外とすぐに眠りに落ちることはできたが、何度も目が覚めてしまった。落ち着かない。不審者に突然おそわれる可能性だってゼロではない。

そんな不安と初日の疲れのなか、たしかに夜は更けていくのであった。走行距離56km。

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■はじめてのテント&野宿は無事成功 @ 百福公園

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