インド最南端に無事到着、そしてバイク売却

インド最南端であるカニャークマリ(Kanyakumari)に無事到着した。思えば、スタートしたのはコルカタ(Kolkata)で、地図を見るとずいぶん遠くまで来たもんだなぁ、と。ちなみに、インド人にバイクでコルカタから来たと言うと、信じられないといった感じであきれた顔をされる。

とにかく無事にゴールできたことで、自分でもひと安心している。これでバイク旅、そしてインドの旅も終わりだ。全走行距離は7,891km(売却時のメーター:36,683km - 購入時のメーター:28,792km)だった。

コヴァーラム(Kovalam)→カニャークマリ(Kanyakumari)の最後のランの走行距離は…おっと、いけねぇ。最後だっつーのに、記録するのを忘れてしまった。ただ、だいたい100km前後だ、うむ。

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■無事、インド最南端に辿り着きました

インド最南端には到着、残る最後の仕事はバイクの売却だ。これが終わればインドを出国できる。が、この最後の仕事がなかなか苦戦した。当初、「お前のバイク売ってくれ」オファーの嵐でも書いたように、向こうからのオファーがすごいので、売るのは簡単だろうと、そう考えていた。

しかし、実際には3日を要した。

1日目:
泊まっていた宿の前でバイクにセールの張り紙をし、売りはじめた。今までのオファーから考えて、30,000ルピー(約60,000円)ならヨユーで売れるだろうという手ごたえがあったので、29,800ルピーの値をつけた。にーきゅっぱ戦略だ。インド人はフレンドリーかつバイク好きなので、お客さんはたくさん来た。こういうとき、いちばんキツいのが誰にも見向きもされないことであるが、その心配は無用だった。

しかし、29,800ルピーで買おうと考える者は誰一人おらず、最高で21,000ルピーの値しか付かなかった。21,000ルピーなら買うという人は3人いた。今思えばここで売っておけばよかったのであるが…

2日目:
カニャークマリは小さな街なので、街を見た最初のときから、「売りづらいだろうなぁ」とは予測していた。実際に昨日やってみて、ヨユーで売れるだろうという29,800ルピーははるかに遠かった。なので、ここは早めに損切りしようと思い、ほかの街に移動して売ろうと考えた。

宿をチェックアウトし、コヴァーラム・トリヴァンドラム方面に移動することに。しかし、ここでもうまくいかなかった。話が進んで具体的になってくると、TOフォーム(名義変更書類)という書類がないということがものすごいネックになった。僕はすべての書類をバイク屋から譲り受けたと思っていたが、どうやら違ったようだ。

そのバイク屋に電話すると、「その書類はここにある」という。「くそ、最初から全部渡せボケなす」。これがないと名義上のオーナー(僕はインドに住所を持っていないので名義上のオーナーにはなれない)にサインを貰いに行かなければならないそうだ。インドのいちばん南端からコルカタまではくそ遠い。距離もさることながら、気持ち的にもかなり遠いのだと思われる。

というのも、たぶんインド人は他の州のことを、「同じインドの違う州」というよりは、「ほとんど外国」に近い認識をしていると思われる。なにせ、ひとつの州で人口が1億人を超えちゃってるところ(ウッタル・プラデーシュ州)もあるぐらいだからね。

かと言って、名義変更をせずにナンバーそのままで乗っていると、必ず警察にチェックされ、そのたびに罰金だそうだ。へたするとJail(刑務所)行きだとも言っていた。なんだか本当に売れるのか心配になってきた。買うという人はいたにはいたが、15,000ルピー(約30,000円)とか10,000ルピー(約20,000円)という落ちぶれた値段しか付かなかった。

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■アラビア海(Arabian Sea)、インド洋(Indian Ocean)、ベンガル湾(Bay of Bengal)の合流点

3日目:
「最初のカニャークマリのほうが好条件で売れそうだったじゃねぇか」ということで、またカニャークマリまで戻ることにした。コヴァーラム⇔カニャークマリ間を2往復とか、完全にアホである。

今回は今までのデータを反映して、21,000ルピー(約42,000円)で売りはじめた。客はつくがなかなか売れない。人だかりができると、少しインテリ風なおじさんが必ず現れ、なにを話しているのかはわからないが、なんとなく雰囲気で、「これ、TOフォームないからダメだよ」的なことを吹聴してまわってるっぽい。

「あぁ、こいつマジうぜぇ!」

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最終的にその日の14時頃、16,500ルピー(約33,000円)で売却することに決めた。値段はそりゃあ、高く売れるに越したことはないが、それよりもこれ以上長期戦に持ち込むつもりもなかった。買い手は誰だったかというと、なんと、あの悪評を吹聴してまわっていたインテリ風おじさんだったのだ。

ということは、たぶん彼は最初から捨て値で拾おうと考えていたに違いない。狙っていたのだ。高値でお買い上げしてしまいそうな人物が現れると、その人が買わないようにコントロールしていたのだ。

「マジで、エロすぎるぜ!」

30,000ルピーで売れると思っていたものが、そのほとんど半値である16,500ルピーにしかならなかったのは、ちょっと敗北感があるが、まぁ気持ち良く売れたのでよしとしましょう。現金を確認し、がっちりと握手を交わし、元・僕のバイクでバススタンドまで送ってもらった。さようなら、ありがとう、パルサー。

そして、ローカルのバスを4本も乗り継ぎ、
しっかりと夜になった頃、宿があるコヴァーラムに帰ってきましたとさ、おしまい。

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■「インド人も驚愕のスーパープライス Rs 29,800」

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ということで、昨日インドから出国し、今はマレーシアのクアラルンプールにいる。そして、明日の朝のフライトで台湾は台北に移動。さぁ、また新しい旅がはじまる、楽しみっす。うぃす。

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